2006年05月22日

〜The port story〜 岸壁のたんこぶヤーさま(2)


オッサンご一行様は、わたくしたちの脇を通って観光施設に向かいがてら、「もっとコマセを撒け」「タナとれてるのか、ネーちゃんよ!?」などとヤジを飛ばしてきた。
ずうずうしいオヤジになると、わたくしの隣にしばらく立ち止まり、「もっとシャクれ」などと偉そうに指示まで出す。
酔っ払って気が大きくなっているのか、女に釣りはできないだろうという前世紀の遺物的な先入観があるらしい。

わたくしは自分自身で釣りをしたいと思い、釣り道具を担いでここまで来た。
自分のお金で買った仕掛けと釣餌を使っている。
こちらから「どうしたらいいでしょう?」「教えてください」と頼んでいるわけでもない。
知らない人、しかも酔っ払いの指図を受ける筋合いはない。
純然たる趣味の時間を楽しみたいと思っているのである。
ほっといてくれ!

わたくしはこの釣り場で「サビキの女王」と呼ばれているのだ。
なめんなよ、と思った。
前年の秋、まだ誰もアジが釣れるなんて思っていなかった時期に、アジ一束釣り(一束=100匹)をやったのはわたくしと夫・UKIちゃん。
次の日から、岸壁にはアジ狙いの釣り人がずらっと並んだ。
そして「昨日、一束釣った人がいたんだって」と噂する人の声が耳に入ってきた。
釣り場は、噂が流れるのが早い。

同じ頃、大きいサバをサビキで上げたのもわたくし。
次に行ったら、「落とし込みが命」と明言している常連さんがサビキ釣りをやっていて驚いた。
釣り方にこだわりを持っている人は多い。
そういう人は、これと決めたら他の釣り方はやらない。
落とし込みは、魚がいそうな「ここぞ」という場所に糸を垂らし、もしもあたりがなかったらちょっと場所を変えてまた糸を垂らす釣りで、やたら歩き回る。
根気と信念のいる釣り方なのである。
落とし込み命の常連さんは、わたくしを見ると「たまにはサバ狙ってみようかと思って…」と、バツが悪そうな顔で恥ずかしそうに言った。
彼の信念は、サビキの女王の釣果に屈したのである。
-続く-


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ダイエット

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一回目測定
体重:??kg
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ちょびちょびと下降。


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posted by ぴょんぴょん at 14:07| 普通普通| Comment(1) | ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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