2008年03月20日

鎮魂

あの日は、以前勤めていた会社へ朝一で行ってみようと思っていた。
仕事を独立していたわたくしは、時折、知り合いの会社に顔を出して「営業」をする必要があったのだ。
久しぶりに、元の同僚たちにも会いたかった。

ところが、その前日に急な仕事が入り、終わったのが朝方になってしまった。
「会社に顔を出すのは午後からにしよう、アポイントを取っていたわけではないのだから」と、そのままベッドに直行。
眼を覚ますと、お昼頃になっていた。

とりあえずつけたテレビはどの局も、わたくしが朝一で行くはずだった昔の勤務先に面した大通りを映していた。
いつもは築地市場へ向かう大型トラックが行き交う、昼夜を問わずに交通量の多い道路なのに、車の通行が止められている。
築地本願寺前の道路の真ん中に大型テントが張られ、緊急車両が集まり、たくさんの人がごちゃごちゃといた。
白い宇宙服のようなものを着た人たちもいた。
勤めていた頃、いつも使っていた地下鉄築地駅の入り口が頻繁に映った。

地下鉄サリン事件発生。

元同僚たちは、一人を除き、タッチの差で難を逃れた。
出勤時、すでに事件は起きていて、巻き込まれなかったとのこと。

被害に遭ってしまった一人は、事件直後、まだ何が起きたかわからず混乱するばかりの築地駅を使ったと聞いた。
本人自身は初め、激しい苦痛や異常感はさほど感じなかったんだそうだ。
念のために診察を受けた病院でも軽症と判断され、いったん帰宅。
しかし、その夜、「やっぱり具合悪い」と、自宅近くの病院へ再度行くはめになったらしい。
その話を聞いた当初は、事件の概要がよくわかっていなかったこともあり、「なんだか大変そうだな」と思っただけだったけれど、詳細がわかるにつれ、彼の受難が本当に気の毒だと思った。
その後の心労もなまなかなことではなかったと思う。
今はもうお付き合いがないのでどうしていらっしゃるかわからないけれど、すっかり回復されていることを祈りたい。

そして、不幸にも命を落とされた方、そのご遺族の方々のお気持ちを思うと、なんともやりきれない。
改めてご冥福をお祈り申し上げます。

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posted by ぴょんぴょん at 23:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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