ストルバイトで通院中の「なちゃん」。
最近、首の後ろに小さな丸ハゲができてきたので、通院ついでに診てもらった。
なちゃんが通っている動物病院は、診察時、飼い主は部屋の外で待つシステム。
ストルバイトの尿検査がいやで、診察室の中で鳴きわめいている「なちゃん」の声を聞きながら、待合室で、ぼけ〜っと待っていたら、診察室からDrだけが出てきた。
Dr「ぴょんぴょんさん。なちゃんの首の脱毛ですが、皮膚の下に何かあります。もこっとした塊があるんです。検査したいのですが…」
ぴ「腫瘍ってことですか?」
Dr「ん〜。腫瘤(しゅりゅう)みたいな感じですが…」
腫瘍と腫瘤って、どう違うんだったっけ?
まぁ、何か「できものがある」ということなんだろうけど。
Drは言葉を選び選び、やたら気を使って話を進めている。
あぁ、この雰囲気は、あれだ。
癌の告知の時に似てる。
Drの頭の中にはたぶん、以下のような思考が駆け巡っていると思われる。
知識のない一般人飼い主に、「ペットが癌かもしれないので検査しましょう」と告げなくてはならない。
取り乱されたらどうしよう。
ぴ「癌かもしれないってことですか?」
Dr「……。検査してみないとわかりません」
ぴ「生検ですか?」
Drは、「おやっ?」という顔をした。
Drの頭の中にはたぶん、以下のような思考が駆け巡っていると思われる。
もしかして、医療従事者?
やりにくいような、やりやすいような…。
わたくしはキャンサーサバイバーで、橋本病で、なんちゃって膠原病で、以下省略なので、病院へは行きまくってます。
ちょっとは知識あるわよぉ。
Dr「はい、針生検します」
ぴ「よろしくお願いいたします」
などなど、待合室でのやりとり。
周囲には、他のペットの飼い主もたくさん待っていて、わたくしたちの会話を息を潜めて聞いている。
気の毒だと思われているんだろうなぁ。
キャンサーサバイバーのわたくし的には、細胞診すらしていない現状で騒ぐのはナンセンスだと思うので、ただ結果を待つのみ。
かなり待って、診察室の中に招き入れられた。
回りくどい話はしたくないので、先にDrに白状(?)しておくことにした。
ぴ「先生、私はキャンサーサバイバーです。ですから、ごく一般的な飼い主さんより、たぶん、医学的な知識があります。何でも言っていただいて結構です。わからないことは質問させていただきますので、よろしくお願いいたします」
Drは、ハッとした顔でわたくしを見た。
Drの頭の中にはたぶん、以下のような思考が駆け巡っていると思われる。
えっ、あなた、がんなんですか?
元気そうに見えるけど?
何か、勘違いなさっているんじゃ?
そして、もしもがんなら、治ってるんですか? 治療中ですか?
ぴ「細胞診したんですよね?」
Dr「そうです。簡易検査では癌ではありませんでした。これから、ちょっと時間をかけて染色してみます。その結果、怪しい細胞があったら、外部へ検査を依頼して精密な細胞診をやってもらいたいと思っています。その場合は別途、検査料金がかかります」
ぴ「精密検査が必要かどうかがわかるまで、どのくらいの時間がかかりますか?」
Dr「1週間程度かかると思ってください」
ぴ「簡易検査では癌ではなかったのですよね? では、時間をかけて染色した結果、問題があった場合のみ連絡をください。10日経っても連絡がなかった場合、なちゃんは皮膚病か、たまたま脱毛したと思っていいですね?」
Dr「はい。それでは、問題があった場合だけ、ご連絡します。あの…。病状の説明がしやすかったです。ありがとうございました」
こちらこそ、お世話になりました。
10日以内に電話がないことを祈っています。
なちゃん、首の生検されて、数日は痛いかな。
ごめんねぇ、でも、必要な検査だからね。
今晩は、お刺身、ちょっとだけ食べさせてあげる。
ストルバイトだから本当はいけないんだけど、特別ね。

まったくねぇ。
いたいけんさばっかりで、なちゃん、あたまにきちゃう!
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posted by ぴょんぴょん at 23:59|
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ねこ
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