2011年03月03日

告別式

薫り高いたくさんの花と、残された家族みんながそれぞれに折った千羽鶴に囲まれた義父。
よく似合っていたスーツと、義父お気に入りの銀座の田屋のネクタイを、そっと足元に置いた。
棺の蓋が閉じられた。
午前中、早い時間のお釜。
時々、地方からの参列者にびっくりされるが、都内の火葬場は50分くらいでお骨になってしまう。

精進落としの席で、義弟Aちゃんが夫に聞いた。

A「お兄ちゃん、親父が死んでから、夢を見たりした?」

夫はニヤッとしたような、トホホとしたような顔で言った。

夫「実はね、昨夜見た。親父はまだ若くて元気な頃の姿なの。で、こっちは今の姿なの。親父は、『UKI〜、俺はどこに座ればいいんだ?』ってオロオロしながら僕に聞くんだよ」

お義父さんは急変して亡くなったので、自分が死んだことをまだきちんとわかっていないのかも。
それにしても、自分の葬儀で座る席を聞くなんて、なんだかお義父さんらしいな。
けっこう天然なところがある人だった。
そして、若い頃の姿になってたのね。
お義父さんは、肉体という檻から解かれて自由自在に動き回れる存在となり、病や老いからも解放され、自分が一番良かった時代・好きだった姿となって旅立って行ったんだと思う。

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posted by ぴょんぴょん at 23:59| 夫婦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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