ブォーブォーは、わたくしか夫のどちらか片方へ行く。
どちらが選ばれるかは、その時にならないとわからない。
近寄られて初めて、「ああ、今晩は自分が『当たり』なんだ」と判明するのだ。
闇の中に、当たった方の「ううっ…」という喜び(悲しみかも)の呻き声が響く。
飼い主の手や指をしゃぶる猫がいるという話はたまに聞いていたが、わたくしが今まで飼った子たちは指しゃぶりしなかった。
一説によると、母猫から離す時期が早過ぎると、指しゃぶりする猫になることが多いんだとか。
そんな通説にぴったり合致するかのように、「なちゃん」は、うちに来た時からずっとチュパチュパ癖が抜けず、今では
とても立派なチュパ猫(爆笑)
になりました。
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成長して完全に離乳したら治るんじゃないかと思っていたが、全然だった。
特に、お腹が空いた時や眠い時、ミルクが欲しい時、すごく甘えたい気分の時は、喉を「ブォーブォー、グルグル」とフルボリュームで鳴らしながら寄って来て、人間の手や指、二の腕や首筋などの柔らかい場所をチュパチュパしたがる。
母猫に甘えて母乳を貰っている気分なんだろう。
なめているのでも噛んでるのでもなく、母乳を飲む要領で吸いついてくるので痛くないのが幸い。
一度、「子猫のやることだから」と気を抜いて好きなようにチュパチュパさせていたら、首筋にキスマークみたいなあざをしっかりとつけられて、こっぱずかしい思いをした。
チュパ中の満足げな顔を見ているとなんだか不憫で、手や指だったらまぁいいかという気分になり、今更矯正しようとは思わない。
が、一晩中、こちらの腕をしっかり抱え込んで手だの指だのをチュパチュパされると、まったく眠った気がせず、よって、毎晩、「当たった」人は、文頭のように喜びの(悲しみか?)の呻き声を漏らすのである。
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