2006年03月18日

また一人、渚へ向かった

春は出会いと別れの季節と言うけれど、ここ1ヶ月、わたくしには出会いらしいものはほとんどなく、別れが多い…。
今日もまた一つ。
ヘアサロンへ行ったら、顔なじみの美容師さんが亡くなったことを知らされた。

わたくしは膠原病の中の全身性エリテマトーデス(SLE)予備軍で、耳にディスコイド疹(円盤状皮疹・DLE)が出ている。
美容院へ行くと、だいたい「ここ、痛くないですか?」との質問を受けるわけです。
痛いなら、耳にカバーをかぶせようとか指やコームが絶対に当たらないよう特に気をつけようと思って聞いてくれているのかもしれない。

もしかしたら「触って移る病気なら、そう言ってください。手袋などこちらに必要な防護処置をしたい…」と思ってるのかもしれないので、わたくしはいつでも「これは病気の症状でこうなっていますが、人に移る病気ではありません。痛くもないので普通にしてくださって大丈夫です」と説明をしなくちゃならなかった。

初めて彼女に髪を切ってもらった時にも「耳、痛くないですか?」と聞かれ、「これは膠原病という病気の症状でこうなっているけど、痛くないから大丈夫。人から人へ感染することもありません」と言ったら、彼女はわたくしの方に身体を寄せて「実は私も膠原病なんです」と言った。
以来、彼女がわたくしにそれとなく気を遣ってくれているのがわかった。
SLEの症状の一つに脱毛がある。
彼女はさりげなく、でもしっかり、わたくしの頭皮に脱毛部分がないか見てくれていたようだし。

わたくしはSLE予備軍だけれど、彼女は残念なことにSLEを発症してしまっていた。
以前には入院治療も受けたし、それからもステロイドは飲み続けているんですよと言っていたっけ。
でも、彼女にはステロイドの副作用であるムーンフェイスは見られなかった。
蝶型紅斑などの目に見える症状もまったくなかった。
SLEは症状のひとつに「疲れやすい」があり、わたくしはそれでだらしな〜く寝込んだりもしているんですが、彼女は美容師として継続して立派に仕事をしていた。
もちろん、かなり無理している部分もあっただろうけれど、病気のコントロールは概してうまく行っていたみたいだったのに…。

彼女が逝ってしまったことをわたくしに教えてくれた人は医療関係者ではなく、彼女が膠原病だったことも知らなかったので、わたくしにちゃんとした死因を説明することができなかった。
話を総合して推測すると、SLEが再燃して心膜炎になり、心タンポナーデを起こしてしまったようだ。

特効薬である副腎皮質ステロイド剤がなかった1950年頃まで、SELは予後がなかなか厳しい病気だったようで、5年生存率50%、3年生存率50%などの数字も見た。
でも今は、5年生存率90%とも、95%とも言われているのになぁ。

まだ30歳前。
いつか自分のヘアサロンが持ちたいと言っていたっけ。
で開店してるかな…。

合掌。


明日は、わたくしの実家と夫の実家の墓参りに行く予定。
体調は少し持ち直してきましたが、万全にはほど遠く、借金だけ残して死んだバカ親父の墓参りすると考えただけで、がるがるしてきました。

↓よろしくお願いいたします。

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posted by ぴょんぴょん at 15:20| Medical | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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