今までの「キャンサー・サバイバーの五十三次」は
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戻って来ました、保土ヶ谷駅。
今日は保土ヶ谷宿を抜けて、戸塚宿か藤沢宿まで行く予定です。
戸塚までは約8.5km、藤沢までだと約16kmになります。
が、しかしっ!保土ヶ谷と戸塚の間に「権太坂」という、何やらすごそうな上り坂があるんですよぅ。
わたくしのかわいそうなあんよが「もうダメ」と意義を申し立てるかもしれないので、権太坂を越えたら戸塚宿まで行かず、手前の東戸塚駅から電車に乗って帰るエスケープルートも用意。
東戸塚までだと約4.5kmのコースになります。
近い将来に控えている箱根越えのことを考えると、今日は少々無理をしてみて、リンパ浮腫の症状が出てしまうのかを見極めたいのです。
気持ち的にはGoGo藤沢宿なんですが、辿りつけるでしょうか…。

午前7時10分にスタートしました。
前回の神奈川宿も暑かったけれど、今日はさらに暑い。

商店街を通り抜けて突き当たった国道1号線にあった、保土ヶ谷本陣跡。

戸塚まで8kmですか、そうですか。
あ゛づい゛んだよぅ。
行けるかどうか、わかんないよ〜ん。

もうすぐ権太坂みたい。
ぶっちゃけ、ビビり上がっております。
坂の先に「投込塚」という、行き倒れの旅人を葬った塚があるそう。
お化けや幽霊が怖いのではございません。
「行き倒れが出るほどきつい坂」という部分がオソロシイのです。
わたくしは、運動不足とか足が弱いというレベルではなく、はっきり言うと「足が悪い」(「悪かった」と言うべき?)ので、かなり不安…。

上り口に到着。
う〜ん、やっぱり、けっこうスゴそう。

とにかく上る、ひたすら上る。
何ですか、後ろに引っ張られるような勾配もあり、きついッス。

ヨロヨロと進むこと15分ほどで、坂の碑銘に到着。
こういうものは普通、入り口にあると思うんだけど、これからが坂の本番なんでしょうか?
それとも、一番高い場所であると示しているんでしょうか?

権太坂の説明看板。

「坂の碑銘がてっぺん」という期待は、やっぱり甘かった。
まだ上り坂だよぉぉ。
あたりには、小学校や高校がある。
この坂を、毎日上り下りしてるんでしょうね。
若いっていいな。 (ぼそっ)

「てっぺん」らしき場所で撮ったワンショット。
眺めはいいです。
わたくしにとってはなかなかきつい上りだったけど、考えていたほど辛くはなかった。
ママチャリで走り回ってる人もいたし、普通の人にとっては、たいしてスゴい坂ではないのかもしれない。
下りは、急勾配がなく、平坦な道を歩いている感覚。
「どこから下りが始まるのかな?」と思っているうちに、坂を越えた投込塚近くまで来てしまいました。

境木立場跡の看板と、現在の風景。
面影は…。
ないですね。

それでも、近くに趣きある建物が残っていました。

保土ヶ谷宿と戸塚宿の中間あたり。
この分なら、東戸塚へのエスケープルートは使わずに済みそう。

雑木林の道を下っていく。
涼しくて気持ちいい〜!

と思ったら、上り出現。
とほほ…。

品濃一里塚を過ぎると、道が狭くなりました。
今はいいんですよ。
昼間だし、住宅地だし、横浜市だし、コンビニあるし、車もあるし。
でも、江戸時代は大変だったと思う。

柏尾川沿いの桜並木。
雰囲気はなかなかですが、水の流れがそばにあっても、今日は暑いのん。
この後、国道1号線沿いを2kmほど歩く。
汗だくで、500mlのペットボトルを1本消費しちゃった。
今日は、水分をこまめに補給しないと、確実に熱中症になると思われ。
コンビニで飲み物を買ったついでに、食べていなかった朝食用のサンドウィッチも調達して、食べながら歩く。
何かで気を紛らわしていないとモチベーションが下がりそうなほど、とにかくむちゃくちゃ暑いのです。

10時35分、戸塚宿の入り口に到着〜。

戸塚宿今昔。

午前10時55分、戸塚駅到着。
はい、今日も今日とて、心が動きました。
もう電車に乗って、家に帰っちゃおうかな〜って。
でもまだ、お昼にもなっていないので、もう少し頑張ってみる。
そもそも今日は、わたくしのあんよがどのくらいの長距離に対応できるのか、その調査も兼ねていたのでした。
戸塚と藤沢の間はほとんど国道沿いを歩くから、路線バスがある。
どうしてもダメだったら、帰る交通機関はいくらでもあるわな。
戸塚の商店街で500mlのペットボトルを買い、しばし休憩。
ぐび、汗だら〜、ぐび、汗だら〜で、全部飲んじゃいました。
飲んだ分は全部汗になった模様。
トイレには、行きたい気分にすらなりません。

戸塚宿本陣跡。

昔は宿などがずらっと並んでいたんでしょうね。
今は普通の商店街。

ここで戸塚宿は終わりです。

昔はこんな風景だったそう。

バスの停留所名を見て、思いっきりのけぞり、かつ、凹む。
「大坂下」ってことはアナタ、この先に「大坂上」があるってこと?
上りってこと?

ひぇぇ〜。
助けて、おかあさぁぁぁん!って感じ。

疲れもあって、苦闘20分。(いや、もう少しかかったかも)
やっと、坂の上らしき場所に到着。

やっぱり、眺めは良かったです。

中央分離帯に桜の植え込みが作られていました。

お軽勘平の「戸塚山中道行の場」の碑。
すみません、歌舞伎や忠臣蔵に詳しくなくて…。

日本橋からずうっと国道1号線を来た場合の距離。
わたくしは旧東海道を歩いているため、このあたりで42.5kmくらい。
国道は、道路用地などの関係で、旧東海道を少し迂回している区間があるのかな?

これから行くであろう場所までの距離。
大きなトラブルがなければ小田原までは行けると思う。
静岡までは、う〜ん、行けるのかな…?

ガイドブックには「旧東海道松並木」うんたらかんたらと書かれていたけど。
松並木なんて、ないじょ〜!
松喰虫の被害で、大半が失われてしまったそうです。うるうる。

藤沢市に入りましたっ!
もう、フラフラのこと。
今日はトータルで、500mlのペットボトル4本消費しました。
身体中の水分、全とっかえした気分です。
げぇぇ!ダメ押しのように坂ですかぁ。
ここは下り坂でしたが、膝がガクガクしてるぅ。

着いたよ〜!
藤沢宿の入り口らしい。
宿場内に突入するのは次回とします。

午後2時40分、藤沢駅着。
いやはや、ものすごく暑かったです。
横浜で34度近くあったらしい。
水分を取りまくったせいか、空腹感がなく、昼食はパス。

ちなみに、上記のような側溝の上は非常に歩きにくかったです。
蓋がぐらぐらで、踏んだら跳ね上がって怪我をした、外れて片足が中に落ちたという五十三次の先輩方の話もありましたのでご注意を。
帰りの車中、足に何かついていたので手で払ったら、白い粉がブワッと飛びました。
汗が蒸発して肌に塩の結晶が…。
こっぱずかしかったですわ。
太ももは、ちょっと腫れっぽい。
でもこれは、明日になっても腫れていた場合に初めて「リンパ浮腫かも」ということになるので、今日はわかんないよん。
健康な人でも、長時間歩いた後は、足や手首から先は一時的に浮腫むことが多い。
【20%OFF!!】☆マメ・靴ずれなどの皮膚トラブルに☆ディクトン スポーツ 56gありがたいことに、16km歩いても、マメは一つもできなかった。
できそうになっている箇所もない。
足の裏の皮膚が鍛えられてきたのと、ディクトンスポーツを念入りに塗り込んだ効果かな。
でもなぜか、足の裏が痛いよぅ。
筋肉痛はありません。
箱根湯本までは、確実に行けそうな気になってきました♪
◇突撃日 2006年8月19日(土曜日)
◇天気 快晴
◇踏破距離 約16km(保土ケ谷宿の中ほど〜藤沢宿入り口)
◇交通費 1060円
(続く)
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